Category Archives: テニス

第2回 Babolat編

「世界で1番売れているラケットのモデルチェンジは、一筋縄ではいかない・・・」 K magazine 第2回 ダンロップスポーツマーケティング バボラ企画部 企画グループ 課長 大塚 正人 さん 過去の商品も含め、バボラの事なら何でもござれ!「ミスターBabolaT」大塚正人さん! 今回は、満を持して登場する2018年ピュアドライブについて、開発背景や新しい機能など、2018ピュアドライブを思う存分語っていただきます。 すべてのピュアドライバーに受け入れていただけるモデル」がテーマ! Q,  「先ずは、今回のモデルチェンジに当たり、こだわりや開発背景などあれば、お聞かせいただけますでしょうか?」 A,  2000年以降世界で1番売れているラケットとして、ピュアドライブは実績があるわけですが、2015年モデルは日本では歴代で1番売れたモデルとなりました。2012年から2015へ開発時に、バボラは「PLAY」というラケットを発表し、そこで得た多くのデータを基に、2015年でスイートエリアを大きく変更しました。これに対し非常に高評価をいただいたお客様も多かったのですが、反面2012年モデルの方が良かったという方が、少なくなかったのも事実。そこで、その両方のユーザーに受け入れてもらえる「ピュアドライブ」!これがメインテーマでスタートしました。 Q,  では具体的に、どういったところをアップデートしたのでしょうか? A,  先ずはストリングパターンに着目したわけですが、今回の2018年モデルは、どちらかというと2012年モデルに非常に近いストリングパターンとなっています。見た目にはわかりにくいですが、厳密にはほんの少しだけストリング同士の間隔が広くなっています。ではそれは何か?というと、2016年に発売した「ピュアストライク」シリーズに搭載した、「FSI POWER」というストリングパターが、非常にお客様に気に入っていただけているという事で、ピュアドライブに搭載してテストしてみたところ、2012年モデル・2015年モデルそれぞれのユーザーに非常に良いと評価され、2018年モデルには「FSI POWER」が搭載されています。 もう一つは、グロメットをよ~く見ていただくと、ホールが6角形の形をしております。私どもは「ダイアモンド グロメット」と呼んでいますが、6角形にすると丸型のホールと比べ、縦方向のストリングの動きがほんの少しだけスペースが広がります。このストリングのたわみが少しだけ大きくなることによって、「柔らかさ」を感じていただく事が出来ました。もちろんホールを大きくすればストリングのたわみは大きくできますが、安易に大きくしてしまうと、選手などからは「少しぼやける」というような声もアリ、大きいのやら小さいのやら、いろいろテストした結果、この方法が「縦方向にだけたわみを大きくする」ことができ、横方向は従来のままにしたものが非常に良かったという事で、今回は「ダイアモンド グロメット」を採用しました。 それとバボララケットの1番の特徴と言える「ウーファー」と「コアテックスシステム」を、フレームの内側と内部にいれ、表面はフラットにする事でスイング時の空気抵抗を少なくするような構造に変更しています。 これによって今回のラケットに関しましては、非常にボールが乗る感じがするのと、操作性は上がっております。 振動吸収のスペシャリストと一緒に開発した結果、非常に良いものが出来上がりました! Q,  新しくなった「コアテックス システム」について、詳しく聞かせてください。 A,  このテクノロジーに関して、バボラ社は2006年モデルからずっと搭載してきています。今回は先ほどもご説明した通り空気抵抗を抑えるために、フレームの内部に搭載しておりますが、これはフレームを形成する際にカーボンシートをラップして作るわけですが、そのシートの中に素材を入れて、より衝撃を吸収するといったものとなっています。 ではそれがどういったモノかというと、フランスのSMAC社というところの素材で、SMAC社とはルノーやフェラーリ、ロータスといったモータースポーツの世界で衝撃吸収を得意としていたり、あとは潜水艦ですとかBoeingやAirbusといった飛行機会社、海上で石油を掘ったりする際のプラントの振動を取ったりといった、振動吸収のスペシャリストと一緒にやった結果、非常に柔らかい感覚が出せました。尚且つ、スイートスポットを外した時の衝撃が非常に少なくなったというのが、今回の特徴です Q,  選手の評価としてはいかがでしょうか? A,  結論としては、非常に良い評価をいただいています。 例えば最近活躍が目立つ「杉田選手」は、まずボールの乗りが「欲しかった量」、大きく乗り過ぎるのではなくあと少しだけ乗ってほしかったというところが、今回は出来ているとコメントしています。また昨年の全日本チャンピオン「綿貫選手」は、先ほどのボールの乗りに加えて、もともと手首があまり強くない為に前作は少し硬さを感じていたが、今回のモデルは非常にやさしくなったと述べており、真ん中を外して打つことが多い現在のスピードテニスに於いて、手首や肘にかかる負担が少なく、非常にやさしくなったと感じているようです。それ以外の選手含め、全体的に「柔らかい」という印象を持った選手が非常に多かったのも特徴だと思います。 トータル的なアップデートに成功した、過去最高のピュアドライブです! Q,  一般のプレーヤーが使用した際プレーの中で、どのような部分でアドバンテージがありますか? A,  これまで述べてきたとおり、「FSI POWER」・「コアテックス」などの効果で、非常に柔らかいフィーリングを出すことが出来ましたが、実際のラケット自体の「しなり」などは、前作と変わっていません。ただ実際のプレーで2015年モデルと2018年モデルを比べてみると、同じストリングの条件で比較しても、明らかに2018年モデルの方が「スピードが増しています」!それはボールが乗る時間があるので、しっかりパワーを伝えてスイングすることが出来るというわけです。すなわちスピードもコントロールも、またそれ以外の部分も含め、前作よりもトータル的なアップデートが出来たと思っています。 是非、そういった部分を体感しながら、多くの皆様に使っていただきたいと思います。 大塚さん、ありがとうございました。 この話を聞いているだけで、ワクワクして使ってみたくなるラケットですね! モンスターヒット中のピュアドライブ! ぜひ、皆さんに試していただきたい1本です! Read More...

第1回 Wilson編

「もうゴールデンスペックとは呼んでほしくない!ULTRAスペックと呼んでください!」 K magazine 第1回 アメアスポーツジャパン ウイルソン ラケットスポーツ ブランドマネージャー 道場 滋 さん ウイルソンの顔といっても過言ではない道場氏は、商品の開発からプロモーション、また契約選手からの信頼も厚い、ウイルソンテニスの事なら何でも分かる、まさにミスターウイルソン! そんな道場氏に、大人気モデル「ULTRA」シリーズについて、熱く語っていただきました。 「ULTRAいいね」と言ってもらえる、ネットプレーを制するための機能が満載! Q、 今回のモデルは、メーカーとしては過去最高レベルでプロモーションをかけていく、という意気込みを伺いましたが、1番の特徴を教えていただけますでしょうか?」 A、 今回は「黄金スペック」・「プラチナスペック」といった、マーケットにたくさん存在するスペックのラケットだったりするわけですが、その中でも差別化を図っていくために、「ULTRA」は“ネットプレー”でどうすればパフォーマンスがあげられるかを突き詰めたラケットになっています。 Q、 「では具体的に、どういった機能が備わっているのでしょうか? A、  ネットプレーと言うところから紐解いていくわけですが、「相手との距離が半分!」→「距離が短い」→「ボールに力がある」=「面がブレないようにしたかった」。その為に、フレームのフェイス部分には「ハーフオクタゴン」という、多角形のフレーム形状にする事で、フェイス自体の安定性をあげましょうというモノで、これが一つ目のテクノロジー「ハーフオクタゴン」と呼んでいます。そしてスロート部分には、「パワーリブ」(リブとは肋骨の意)と言う、まさに肋骨が浮き出たような形状をシャフトの内側に採用することで、シャフトの剛性も高くなり、全体的に安定性が向上しています。そしてその結果、強いボールに打ち負けなくなるというわけです。 2つ目は、「ULTRA100」のみになりますが、「カウンターヴェイル」を搭載しました。つまり衝撃吸収性を高めよう、疲労を軽減させましょうという事です。そしてすべてのモデルに搭載しているのが「クラッシュゾーン」で、フレームの6時の部分にパーツが埋め込まれています。このパーツは、ボールが当たるたびに「潰れて元に戻る」動きをします。よってストリングのたわみが大きくなり、3/1000秒と言われているボール接触時間が長くなり、その結果コントロール性能が高く、かつ伸びのあるボレーを打つことができます。 Q、 「ULTRA100」に搭載した「カウンターヴェイル」は、既に他のモデルに採用しているテクノロジーですが、効果としてそれなりの手応えを感じての、今回の採用という事でしょうか? A、  そうですねぇ、我々としては非常に自信を持っています。ただ打球感に関しては好みもありますので、あまり好きじゃないという方もいらっしゃいます。ですが10人中7~8人程度は、心地よさを感じ取っていただけるので、ここは我々としては強く推していきます。今後発売してくモデルにも搭載していく予定で、選手からのリクエストが多いものですから、特に選手系のモデルには採用していく予定でいます。 Q、 逆に軽量スペックにあえてカウンターヴェイルを入れない理由はなんですか? A、  厳密には「入れない」のではなく、「入れられない」というのが正直なところです。もともとカウンターヴェイルは比重の重い素材であり、280g以下のラケットには入れにくいという理由があります。ですが今回の「ULTRA」に関しては、「クラッシュゾーン」が柔らかさに寄与してくれているので、そういった意味では必要ないのではないかという見解も持っています。さらに、このカウンターヴェイルという素材は、長い時間プレーをして初めて「疲れない」、という効果が得られるという数値的な実証も出ているので、そういった意味でも競技者向けのモデルに搭載するのが、効果的だと考えています。 ボレーヤーは、フェイス面の下にスイートスポットを広げたラケットが使いたい! Q、 では、その「クラッシュゾーン」、ウイルソンとしては新しいテクノロジーですが、他社では似たテクノロジーで既に販売しているモデルもあると思います。他社との違いや今回スロート部分に搭載した理由、差別化のポイントなどあれば聞かせてください。 A、  当初は何処に搭載するかで、いろいろ協議がありました。最終的に残ったのが上と下となり、今回ネットプレーにフォーカスしたラケットという事もあり、ボレーヤーの方にいろいろヒアリングした結果、「スイートスポットを下に広げたラケットでプレーがしたい」という声が多く、リサーチからあえて上はクラッシュゾーンを無くしたというのが本当の理由です。ただ将来的には、上にも横にもいろいろ増えていくことも考えられます。今回のモデルに関しては、何度も申し上げている通り「ネットプレー」を強く意識しているという事もあって、スイートスポットを手前の方に!という事にしています。 ラケットの重さやバランスの設定は、ブラインドテストから! Q、 「100L」・「100UL」に関して、それぞれ277g・バランス325mm、257g・バランス330mmという事で、特に重量に関してはかなり細かい設定になっていますが、これについては何か理由はありますか? A、  これについては、2~3gの幅でプレテストを重ねた結果、一番良かったという事です。最近アメリカの方では、ユーザーの方を含めた「ブラインドテスト」を先に行ってから、スペックを決定していく事が多いものですから、今回のモデルに関しては、特にネットプレーという事を踏まえて、この数字に落ち着いてという事です。 Q、 「100UL」に関して、今までのラケットのイメージからすると、257gのラケットに対しバランス330mmという設定は、軽すぎるのでは?という見解を持っていますが、その辺はどうお考えでしょうか? A、  そうですねぇ、大人の方にこの3機種の中で回遊していただきたいというのもあるのですが、やはり我々としては「100UL」のターゲットはジュニア・非力な女性・初心者をイメージしており、あえて「軽く!」・「使いやすく!」をテーマとして考えています。 意外と「100UL」が高評価! Q、 つまりそれは、そのターゲットとするプレーヤーを想定したときに、それほど強いボールを打ち合うという想定ではなく、操作性や振りやすさにフォーカスしているという解釈でよろしいですか? A、  そうですね!扱いやすさというところに重点を置いています。ただ今回、「シークレットDEMOツアー」で数百人に試打をしていただきましたが、ターゲットとしているプレーヤー以外の方からも支持していただく事が非常に多く、軽くて操作性は良いが、フレームはしっかりしているために、重さが無くてもしっかり返せるという点で、ネットプレーでのアドバンテージを感じていただけたようです。 Q、 それでは最後に。「ULTRAいいね」のキャッチコピーについて、道場さんの熱い思いを述べていただけますか? A、  前作は「ULTRAはいる」でしたが、その時に「ULTRAは、いる」・・・ウルトラマンがそこに居るかのように、「ULTRAはいる」とおっしゃる方も多かったのですが、誤解を生むようなキャッチコピーというのは、逆に浸透した理由の一つではないかと思っていて、いろいろな施設に立っていると、「ULTRAはいる!はいる!」と言っていただけたりする訳ですが、それを更によくする為のキャッチコピーという事で、「入る!」「攻められる!」「勝てる!」、やっぱり「いいね!」だよね!というところで、やっぱり皆さんに「ULTRAはいいね!」と言っていただきたく、このキャッチコピーを採用しました。 本日はありがとうございました! そうやって本当に使った方が、「ULTRAいいね!」 と言っていただけるような評価をいただけると「いいね!」 <番外編> 「道場氏」 今回のキャッチコピーを採用するに当たり、各都道府県の方言で「いいね!」を全部調べました(笑) 沖縄では「いいね」→「じょうとう!」 大阪では「「いいね」→「ええんちゃいまっか!」 など、全て違ったそうです! ちなみに東京は「いいね!」だったそうです。 是非、皆さんも47都道府県の「いいね!」を調べてみてはいかがですか? Read More...