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第8回 HEAD編

日本の女子テニス界を牽引する二人の強カワプレーヤー

尾崎 里紗(Risa Ozaki)プロ・穂積 絵莉(Eri Hozumi)プロ

二人のプロにラケット選び、ラケットの使い心地、WTAツアーでの裏話
ストリングのトレンドやストリングテンション、今後の抱負など
ざっくばらんにお話を伺いました。

尾崎 里紗(Risa Ozaki)プロ

江崎グリコ所属

1994年4月10日生(23歳) 兵庫県神戸市出身
身長:162cm 右利き 両手打ちバックハンド
2012年12月 プロ転向
WTA最高位:70位(シングルス)

主な戦績
2017年 全豪・全仏・全英・全米オープン本戦出場
(全米2回戦進出)
WTAマイアミ・オープン ベスト16

使用ラケット
Graphene Touch RADICAL SAKURA

穂積 絵莉(Eri Hozumi)プロ

橋本総業所属

1994年2月17日生(23歳) 神奈川県平塚市出身
身長:167cm 右利き 両手打ちバックハンド
2012年1月 プロ転向
WTA最高位:144位(シングルス) 29位(ダブルス)

主な戦績
2017年 全豪オープン本戦出場(シングルス)
全豪オープンベスト4(ダブルス)

ハワイアン・オープンダブルス準優勝

使用ラケット
Graphene Touch INSTINCT HAWAII

Q. 今回の新しいラケットのデザイン性についてどのように感じていますか? 
A.
(尾崎プロ)
私”ピンク”が好きなんで…ピンクと白の組み合わせがシンプルで可愛くて、ラケットを使用していると練習の時のテンションも上がっていきますね。(穂積プロ)
私、地元が神奈川の湘南なんですけど小さい時から海が身近にあったので、この白と青のデザインが…マリン(海)て感じで親しみがあって 今回のモデルは白色が入る事で柔らかさが出て凄く可愛くてテンション上がります。
Q. ツアーを回っていると周りの選手からラケットのデザイン可愛いねとか言われますか?
A.
(尾崎プロ) 言われます。
(穂積プロ) 私は…2018年からこのデザインのモデルを使用するので(笑) 彼女は前作もSAKURAデザインでしたので(笑)
質問の仕方が悪かったですね(笑)
(穂積プロ) 日本限定のラケットは周りの選手から「何それ何それ」と言われますよ。 ちょっと打たせてみてよとかも言われますね。
Q. ツアーを回っている上で「苦労したな」「ツアー回っていて良かった」など何かエピソード的なものを教えていただけますか?
例えば食事がまずい…ラケットが届かないとか…
A. (尾崎プロ)
食事に関しては最近日本食屋が増えているので困ってはいないんですけど…
あっ…「飛行機」…「飛行機が飛ばない」と言われた時は混乱しました。次の日の飛行機の便や宿泊施設も変更しないといけないので。
Q. 全て英語でやりとりしているんですね。英語はペラペラですか…
A. (尾崎プロ)まだ全然だめですね。英語は勉強中です。

(穂積プロ)
WTAにいけるようになってからは、ホスピタリティーなどもしっかりしているので苦労はしてないですね。
プロになりたての頃は…何から何まで自分一人で行わないと行けないので苦労しました。 コーチを付けるお金もないですし…
最初に一人で遠征に行った時なんかは2日でホームシックになって(泣)もう本当に帰りたくて!!
食事にも行きたくないし…何もしたくない…今でこそ笑い話ですが。
当時は英語も殆ど話せなくて、練習相手をなんとかみつけて試合の前に「練習しようね」と約束をするんですけど。
当日来なくて(笑) 一人で試合前に素振りして試合入ったり。
結構海外の選手はいい加減のところが多くて…本当嫌でしたねえ。
確かその時の大会はベスト4に入って戦績は良かったんですけど本当にもう帰りたいと泣きそうでした。

Q. その時はどこに試合に行ったのですか?
A. (穂積プロ)その時はトルコでしたね。 結構、最初の頃はアジアが多いですかね。中国も沢山トーナメントもありますし。後はタイとか…
お二人とも着実にランキングを上げてきて今ではツアー環境は整っていますね。後は結果を残すだけと
(尾崎プロ)環境的にだいぶ楽ですね
(穂積プロ)グランドスラムの予選に出れるようになってからは…いいなあって思いますよね。
Q. グランドスラム大会では選手に対しての環境はいいのでしょうか?
送迎などのサービスもすべてついているのですか。
A. (穂積プロ)
送迎とかホテル代が出るとかはWTAのツアーでもあるんですけど。オーストラリアンオープンに初めて行った時に凄いと思ったのが。
お車代みたいなのが出るんです…(尾崎プロ)「あ~飛行機代」…お小遣いみたいなのが貰えるんですよ。
(穂積プロ)2,500ドル…予選でも…それは結構びっくりして…
後はアグのブーツ…とか
(尾崎プロ)この前の全米オープンとかでは…ティファニーのブレスレットやネックレス、マネークリップとか…12種類位のなかから選べるんですけど
(穂積プロ)ボーズのイヤホンとか
(尾崎プロ)色々もらえるので…紙袋いっぱいになったり(笑)(穂積プロ)
フレンチオープンはルイヴィトンのパスポートケースでした。
年々よくなってきてますね…四大大会同士で競っている感じですよ。
賞金も年々上がってますし。海外のテニス人気はすごいですよね。

―ではここからご自身がお使いになっているラケットの機能面など含めてお伺いいたします

Q. ラケットで一番大事だと思っているポイントを教えてください。
A. (尾崎プロ)
一番は…私「打球感」ですね。結構打った時の感触が気になるので。 まあ打った時の「音」とかもそうなんですけど。
好きな音とかがあって、すごい気にしてしまうので自分がいいと思ったラケットを選んでいます。――打球感で選ぶ人は凄く多いんですかね(穂積プロ)
私もそうなんですけど…結構みんなこの「感覚」はすごい大切にしていると思います。
どれだけ周りからもいいボール打っているよと言われても自分の感覚が悪いと「えっ」てなっちゃいます。
「これでいいのかな」と思いながらプレーしてしまうとあんまり良くないと思うんですよね。
「自分がこれだと思うボールが打てて」更に周りの人やコーチからも「いいね」と言われたら良いですけど。

――最終的にラケットを選ぶのは自分自身の感覚…ですか

(穂積プロ) それが全てではないですけどすごく大事にしているポイントではありますよね。

―感覚のお話がでましたが…感覚という事ですとラケットもさる事ながらストリングも重要ですよね

Q. お二人はどんなストリングを張っていますか?
A. (尾崎プロ) 私は縦にナチュラル、横にポリエステルを張っています。
(穂積プロ) 私も縦にナチュラル、横にポリエステルを張っています。
Q. どこのブランドのストリングを使用していますか?
A.
(尾崎プロ) ナチュラルはバボラのVSを張っています。ポリエステルはマンティスを使用しています
(穂積プロ) 私もナチュラルはバボラのVSでポリエステルはブラストを張ってます――縦のストリングはポリエステルではないんですね
(穂積プロ) 私、横ナチュラルを試した事があったんですけど…感触が硬くて…ボールが飛ばなくて。私はボールが飛んでいってくれるほうがいいので縦にナチュラルにしています――今は縦ナチュラル、横ポリエステルがトレンドですよね
(穂積プロ) そうですね…昔は縦ポリエステルで横ナチュラルが主流だったんですけど。

――女子の選手はハイブリッドが結構多いんですか
(穂積プロ)
縦横ポリエステルだと肘とか痛くなってしまったり…縦横ポリエステルを使用している人は最近いるのかなあ?
(尾崎プロ)
私も2年前まではポリ×ポリだったんですけど…やっぱりもっと飛びが欲しいという事になってナチュラルを組み合わせるようになったんですよ。

――あれだけいいフォア打つのに(驚)
(尾崎プロ) いや…全然まだまだですよ…

Q. では「フィーリング」以外の部分でラケットに求めるものは何でしょうか。
A. (穂積プロ)
私は全体のバランスですかね。「パワー」「コントロール」「スピン」全部必要なんですよね。
そこのバランスがいいのが「インスティンクト」だったんです。
スピンばかりかかり過ぎても嫌で…パワーばかりで飛びすぎるのも嫌で…
かといってコントロール重視だと球にパワーが無くなるので…(尾崎プロ)
「スピン」か「飛び」… どっちかを選ぶとしたら「スピン」ですかね。スピンがかかりやすいラケットがポイント!!
球際とかで「グッ」とインパクトする時にスピンでコントロールする事が多いので。
私のプレースタイルに合っているというか。

ー「インスティンクト」のほうが弾いて「ラジカル」のほうが少しボールを捕まえる感じ  ラケットによって特性が全く違います

Q. 少し話が戻ってしまうのですが
お二人はストリングのテンションはどの位で張上げていますか?
A. (尾崎プロ) 少し硬めの52ポンドです。
(穂積プロ) 私は49ポンドですね 。
Q. 試合会場とかでテンションを変更したりしますか?
A. (尾崎プロ) テニスコートの種類とかボールの種類によって変更します。 感覚の部分ですね。
(穂積プロ) 「こうだからこうする」という決まり事は特にないですよ。 自分の体のコンディションも日によって違いますし。

ー状況に応じて変化できるのがさすがプロという感じですね。

Q. お二人が使用しているテニスラケットですが…どのような方に合っていると思いますか?
A. (穂積プロ)
インスティンクトはラジカルよりも楽にボールが飛びますので力があまりないようなジュニアのお子さんや女性の方まで使いやすいラケットですよ。
デザインも女性の方が喜ぶような柔らかな感じになっていますしね。
ボレーも結構しやすいのでダブルスプレーヤーにもおすすめです。
Q. 男子の子も使えますか?
A. (穂積プロ)
すごいスピンをかける子以外は合うと思います。 凄くスピンがかかるというラケットではないいので…
フラットドライブで打つような方に合いますよ。(尾崎プロ)
プレースタイル的には「スピン」をかけたいと思う人。
後は振りぬきが凄くいいので…線が細い女性…かよわい女性でも振れる!! ラケットと振りたいと思っている女性プレーヤーは必見です。
デザインも凄く可愛いですし!!
Q. くだらない質問ですけど「テニスが強い」と「テニスが上手い」 どっちが言われてうれしいですか(笑)?
テニスが強いは試合に勝てる人で上手い人はフォームが綺麗とかテクニックがあるみたいな…
A. (穂積プロ)(尾崎プロ)それは勿論「テニスが強い」ですよ!!
Q. 今は12月でオフシーズンですが…オフは結構休んだりするのですか?
A. (穂積プロ) 完全にテニスをしなかったのは私は10日でした

(尾崎プロ) 私は2週間…そのあとからはトレーニングや練習に入ります。

(穂積プロ)(尾崎プロ) 今年のオフは一緒にユニバーサルスタジオ行ったよね(笑) 奈良くるみちゃん含めて3人で。

ー充電もしてこれから2018年シーズン 狙うは「全豪オープン」ですね。
(穂積プロ) 私は今年の成績を単複上回る!!のが目標です。
ー今年ダブルスはベスト4でしたよね…という事は…
(穂積プロ)
狙っていきますよ。成績を上回らないとポイントも落ちてしまいますしね(笑) 怖いですよね…
ポイントを獲得したときは凄く嬉しいですけど。1年後は地獄ですよ(泣)
マイアミはくるよ…(笑)(尾崎プロ) 私、マイアミで今年成績良かったので…(穂積プロ) 恐怖のマイアミくるよ(笑)
ーポイントとか結構計算しているんですか?
(尾崎プロ)(穂積プロ)特に計算はしないですね…でも大きなポイントを取った時は覚えているので、少し気になりますかね…
ー過酷なプロの世界が垣間見えますね…
Q. ではそんな過酷なツアーを回る二人の強かわ女子の2018年度の抱負をお聞かせください。
A. (穂積プロ)
先ほども話したんですが単複共に2017年度の成績を上回ります。(尾崎プロ)
今ランキングも落としていますが…テニスをかえようとしているので。
お手本にしているのがA・アガシのテニスなんですけど。
基本私は後ろに下がって粘ってプレーするタイプなんですけど…
常に前にポジショニングを上げて自分からポイントを取りにいく練習をしているので
結果は少し置いておいて…取り組んでいるプレーがどんな大会でもできるように頑張りたいです!!

ーお二人ともお忙しいなか誠にありがとうございました。


RADICAL SAKURA

INSTINCT HAWAII

INSTINCT MP HAWAII

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