スポーツビジネス専門紙「スポーツフロンティア」3月7日号掲載!

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東京・渋谷にコンセプトショップ開設
IT駆使し情報発信基地目指す
テニス・ネット販売最大手のKPI

テニスECサイト運営最大手のケイ・プロジェクトインターナショナル(KPI、本社東京都渋谷区、シャチョウ薮田恵士氏)は3月1日、東京・渋谷に「KPI」のコンセプトショップをオープンした。オープンに先立ち、得意先メーカーを招待してオープニングレセプションを2月19日に開いている。
場所は、渋谷一丁目の真新しいキューピー本社ビルの2階。明治通りから入って直ぐだが、表参道沿いからも程近い好立地。事務スペース、ラウンジ、ストアを含めた面積は約65坪。2月中旬の入居とほぼ同じタイミングで、それまで兵庫県洲本市に構えていた本社も東京に移した。
「KPI」のコンセプトショップは焼く30坪。天井が高く、中2階を配置したり、オブジェとしての螺旋階段を配したり、凝ったつくりになっており、タッチパネルタイプのモニターやiPadを駆使したストアシステムなど最新のテクノロジーを最大限に利用したデジタル型ショップで、「日々進化していくIT時代に対応した新たなマーケティングを実現していく」(薮田夕奈副社長)狙いだ。「売り上げ目標は設定せず、情報発信基地として、KPIの世界観を発信していく」(薮田恵士社長)構想だ。
店舗コンセプトは「×(かける)」。ストア×デジタル、ピープル×サービス×デジタル、プロダクト×デジタル、さらに「社員同士、得意先、人と人との楽しい出会いがもたらす新たな価値の創造につなげていきたい」(薮田副社長)という。みんなを幸せにする5C(all HAPPY)、5R(all ENJOY)、5Sなどをキーワードとして設定。例えば5Cならカンファタブル、コンビーニエンス、コミュニケート、コラボレート、コンバイン、5Sはスーペリア、シー、シェア、サプライズ、サティスファイといった具合だ。
大型のマルチディスプレーを活用したインタラクティブなコンテンツも多彩に用意する。赤外線センサーが人の動きを検出することで、テニスゲームを楽しむこともできる。TV中継への切り替え、CM動画再生にも活用していく。リモートコントロールシステムのロボットも配置、ロボットショッピングが楽しめる他、マルチディスプレーで自在に組み合わせてバーチャルファッションを楽しむことも可能で、近未来型の先端ショップの出現と言っても良さそうだ。バーチャル試着では3月1日付でアップルストアで「テニコレ」も立ち上げた。
スタッフは社員2人、アルバイト2人の4人体制だが、オープン時からしばらくは洲本から4人応援を入れている。
テニスラケットはバボラ、スリクソン、ウイルソン、ヨネックス、プリンスをはじめほぼ網羅しており、シューズはアディダスとアシックスを二本柱として構成。アパレルはフィラ、エレッセ、ラコステ、バボラ、アディダス、プリンス、アシックス、スリクソンなどを取り揃えている。
中央には大型でフラットな島什器を配置、商品のプレゼンテーション、キャンペーンなどに活用する。「時代のニーズ、顧客のニーズは変わっていく。グローバルスタンダードをベースにそうした変化に柔軟に対応していく。情報発信の場、人が集まる場」(薮田副社長)を目指す。
KPIには、キープ・パフォーマンス・インディケイターというニュアンスも合意されているようで、分析、効率化、指標を構築、得意先にもフィードバックしていく。
今回の投資額は数千万円。年商は非公表だが、近年は10年以上に亘って「年率平均昨対120%ペースでの成長が続いてきている」(薮田社長)という。

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